二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「ごめん、なに?」

「だからね、クラスの友達の彼女が同い年なんだけど今度誕生日なんだって。何あげればいいかなって相談されたんだけど俺そういうのよく分からないんだよね、どう思う?」

「ああ…」



蘭のクラスの友達の彼女の誕生日!?



めっちゃ他人じゃん…。



そんな他人の誕生日プレゼントまで考えられてるのに、あたしなんて…。



ハア…。



思わずため息をつくと、心配そうに蘭があたしのことを覗き込んだ。



「どうしたの? 大丈夫?」

「ああ、ごめんね。えーっと、誕生日プレゼント?」

「うん、惺音ちゃんだったら何欲しい?」



貰えもしない誕生日プレゼントのことなんて考えるの、みじめだなあ…。



「うーん…自分のためにもらえるものならなんだって嬉しいんじゃない? 誕生日パーティーとか開いてくれるだけでも相当嬉しいと思うよ」



ってそれはあたしの願望か…。



蘭は腕を組んで「なるほどね~」と言ってる。



なにがなるほどなのか…。



なんの参考にもならない助言をしてしまった…。



そのとき、下校中の道でクラスの龍と遭遇した。



煌のお友達の…龍ヶ峰(りゅうがみね) (あお)くん。



なんかうずくまってる…。



「あれ? 碧じゃん。何してんの、こんなとこで」



煌が声をかけた。



「お、煌…。木の上のオレンジ取ろうとして登ったら落ちた…」

「アホだな」

「うるせ~…。動けないから助けて…」

「ったく、しょうがねえな」



煌が龍ヶ峰くんに手を貸して立たせた。



「絶対折れた…。病院連れてって…」

「しょうがねえな~…」



煌があたしたちを見た。



「悪いけどこいつのこと病院まで連れてくから先帰ってて」



あたしはそれに対して首を振る。