二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

~惺音~

入学して2週間が経った。



友達ができることもなく、ひたすら煌と行動を共にする学園生活…。



そんなんでもまあ煌がいるから今までと違って寂しくはない。



でも煌の方には友達ができたみたい…。



クラスの龍の妖と仲良くなったみたいだ。



あたしはというと…。



「ねえ、御饌津さん」

「な、なに!?」

「あ、いや…なんでもないの…」



喧嘩腰で話してしまう…。



も~、自分が嫌んなる~…。



そして煌に笑われる日々。



笑ってるんじゃないよ!



そんなあたしはもうすぐ誕生日…。



あたしはこの時期になると気が重くなる。



あたしの誕生日は、一応毎年シェフやメイドが軽くケーキを作って祝ってくれる。



それはそれで嬉しいけど、友達や家族から祝われたことなんてないから、そんなに楽しい日ではない…。



誕生日は、自分の孤独さを感じる日でもある…。



蓮麻もたまに誕生日当日に祝いに来てくれるけど、本職が忙しいから当日じゃなくて数日後にケーキ持って祝いに来ることがほとんど。



だけど、今年はあたしにも家族と言えるような人ができた。



でも…2人はあたしの誕生日なんて知らないだろうし、あたしも自分からこの日が誕生日だから祝ってなんて言えない…。



結局今年も寂しい誕生日か…。



なんだか気が滅入ったまま、毎日をぼんやりと過ごす。



「…だけどどう思う?」

「…」

「ねえ、惺音ちゃん、聞いてる?」

「へっ?」



下校中、いつものように3人で帰ってると、蘭があたしの肩をポンポン叩いた。



あ…話聞いてなかった。