二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「ねえ、あれ…」

「ああ…」



煌も気づいたようで、あたしたちはその子たちをじっと見ていた。



あたしは我慢できずに立ち上がる。



2人に話しかけた。



って、あたし不審者…?



でもそんなのどうでもよくて…。



「今日、君、お誕生日なの?」



突然見知らぬ女に話しかけられて2人はきょとんとした顔。



見れば見るほど蘭や莉子と重なる。



「そうだよ? 今日は、俺の誕生日だけど…お姉さん、誰?」



あたしの心臓はドクンと動いた。



今日、それは、まさしく蘭の誕生日…。



あたしが与えた、蘭の誕生日だ。



あたしが動揺していると、男の子は不思議そうな顔で続けた。



「お姉さんとお兄さん…どこかで会ったことある…? 懐かしい気持ちがする…」



その言葉に、あたしは心が震える感覚を覚えた。



この子たちは…蘭と莉子の生まれ変わりだ…。



涙が出そうになる。



あたしは必死でそれをこらえた。



煌があたしの隣であたしの肩を抱く。



あたしはもう片方の手で煌の手をしっかりと握った。



「会ったこと、あるかもね?」

「でもいつかなあ? 幼稚園にはいなかったし…大きい学年の先生?」

「違うよ。ずっとずっと昔に会ったの」



なおも不思議そうな顔をする2人にあたしは微笑んだ。



「思い出さなくても大丈夫」

「ごめんなさい…」

「いいよ、それより」



あたしは手のひらからパッっとお花を出した。



「これ、君にあげる。誕生日プレゼント」



2人はいきなり現れた花にびっくりした顔。



「お姉さん、魔法使い!?」

「ん-ん、ただの狐」



そう言って狐の耳をこっそり出してウィンクした。