二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

~惺音~

200年後――。



あたしは、煌と一緒に屋敷でのんびりしていた。



娘の翠はもうずいぶんと昔に独り立ちして家を出ていて。



屋敷には従業員を除けばあたしと煌の2人きり。



何百年経とうがあたしたちは大きな愛で結ばれている。



今日は特別な日。



「煌! お散歩しよ!」



あたしはふと思い立った。



外は4月の春の陽気に包まれてる。



「急になんだよ。面倒」

「いいじゃん、桜でも見に行こうよ。で帰りにケーキ買ってこよう」

「桜~? 屋敷の庭のでいいだろ。毎年そうしてんじゃん」



あたしは煌の足を踏んづけた。



「いってえな!」

「いいから行くよ!」



あたしが睨んでそう言うと首をすくめる煌。



渋々といった感じで外に出かける準備をはじめた。



神使じゃなくなってからあたしの言うことを素直に聞かなくなった気がする…。



「惺音様、我らもお供いたします」



あたしの元に、かしずきながら2人の狐がやってきた。



これはあたしの新しい神使の美衣(みい)萩江(はぎえ)



煌と神使契約を解除してついに神使がいなくなったあたし。



しばらく神使なしにやっていたけど、蓮麻が新しく探してきてくれた。



男は絶対いやだという煌の要望のもと探し出された、あたしより100歳は若い女の子2人です…。