二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「青蘭」



あたしは青蘭に声をかけた。



「なに~…?」



煌にいじめられて涙目の青蘭はあたしのことを見た。



「あたしのために勉強頑張ってくれてありがとね」



そう言うと、青蘭の顔がぱあっと輝いた。



青蘭ってかわいいんだな…。



「あ、そうだ」



あたしは言った。



「青蘭って名前、長くて言いにくいからこれから蘭って呼ぶよ。あだ名ね」



あたしが言うと、煌も「おお!」と膝を叩いた。



「確かに言いやすいな。青蘭と蘭じゃ大違い。咄嗟の時に言いやすいし」



あたしたちがワイワイしてるけど、当の青蘭は口をとがらせてる。



「ラン~? 俺、(らん)なんだけど…。猫にネコって呼んでるみたいだからやめてよね」



そう文句を言いながらも、あれ、なんかどこか嬉しそう…?



「いいじゃん、蘭」



あたしはおだててみた。



「ま、まあ惺音ちゃんが言いやすいならいいけど~…」



あたしはそんな蘭が面白くて。



煌と2人で蘭、と呼び続けた。



3人で過ごす時間が楽しい。



2人のこと、家族って思ってもいいのかな。



初めてできた、あたしの家族。



そう思うと、今のこの時間がとても大切なものに思えた。