二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「分かればよろしい。それにしても、上手な絵を描いたね~!」



そう言って翠の頭を撫でた。



「上手でしょ! こっちが母様で、こっちが父様で、これが翠だよ!」



翠が嬉しそうに教えてくれる。



それから一日翠と遊び、別れのとき…。



うん、今日はいつもよりも晴れやかな気分だ。



だって来月からは一緒に…。



でも翠は分かっていない。



またじわっと目元に涙を溜める。



「母様…父様…行かないで…」

「翠、大丈夫だよ」



惺音が翠の目線に合わせてしゃがみ込んだ。



「来月からは、一緒に暮らせるよ」



そう言うと翠のくりっとした目がますます丸くなった。



「本当に…?」

「うん、今まで寂しい思いをさせてごめんね。これからはずっと一緒」



翠の顔がパアッと輝いた。



惺音はそっと翠のことを抱きしめる。



俺もそんな2人のことを抱きしめた。



それから一月後…。



翠が俺たちの元に帰ってきた。



翠はずっと大興奮。



俺たちも翠から離れない。



「翠ちゃーん! 久しぶり!」

「蘭くん! 莉子ちゃん!」



久しぶりに会う蘭と莉子。



この2人は7年前、在学中に結婚し、今では子供もいる。



子供は3歳で、今日は保育園らしい。



幸せそうな2人は見ていて俺も嬉しい。



「翠ちゃん、人間の姿もかわいいね」

「ありがとう!」



翠はこっちの世界で初めて会う蘭と莉子にも嬉しそう。



蘭と莉子のこともその子供のことも、翠はすごく親しみを持ってる。



なんてったって、家族だからな。