二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

~煌~

惺音の神使であることが俺の人生だった。



それが今、神々の裁定の元、解かれようとしている。



「行くよ…煌」



惺音が俺の左手を取った。



俺は静かにうなずく。



惺音は俺の左手の中指――紋章があるところに…そっと唇を落とした。



その瞬間、俺の紋章は赤く輝き…そして消えた。



これで…俺たちの神使契約も切れてしまった。



俺は惺音のことを抱きしめる。



「契約が切れても…俺が惺音のこと、守るから」



それだけは俺の確固たる想いで何も変わらない。



惺音は俺の胸の中でうなずいた。



それから俺の顔を見る。



「こうなった以上はあたしも煌も対等の関係。もう主従じゃない。あたしにも煌のこと、守らせて」



その言葉に、さらにきつく抱きしめた。



惺音が主で、俺が従者。



ずっとその関係でいいと思ってた。



だけど、今からは対等の関係。



その新しい関係をこれからは大切にしていく…。



対等な関係として、惺音とその子供を俺が守っていくんだ。



新しい決意が胸にうずいた。