二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

そして、試験当日がやってきた。



「本能寺の変は…1582年…」



青蘭は朝から納豆ご飯を食べながら参考書を見てブツブツ言ってる。



「青蘭! 今日、いけそう?」

「話しかけないで! 全部忘れる!」



おお…。



並大抵の覚悟じゃなさそう…。



ご飯を食べ終わって、服に着替えて家を出ても青蘭は参考書をじっと見てる。



あたしと煌は中学のときの制服に袖を通しているけど、青蘭は制服なんて持ってないのでいつも通りのパーカーにデニム。



もっときちんとした服はないのかね…と思うけど、まあそれどころじゃないんだろう。



そして試験会場となる静ノ森学園に着いた。



受験番号順に教室が別れているので、煌と青蘭とは別々だ。



「じゃあね、青蘭! 頑張って!」

「うん! 俺絶対決めるから!」



そう言って手を振って青蘭は意気揚々と自分の教室に入って行った。



一方、煌はあたしのことをじっと見てる。



「な、なに?」

「俺にも『頑張って』はねえの?」

「な…煌なら大丈夫でしょ」

「いいから」

「が、頑張って…」



あたしの言葉に煌は満足そうににっこり笑って、軽くあたしに手を振り自分の教室に向かった。



な、なんなの~…。



調子を崩したあたしは、自分の席について、なんとか頬を叩き正気に戻る。



よし! あたしも頑張る!



そして、一日中試験は行われた。



国語に数学、英語、歴史、理科…。



改めて、これを1週間で詰め切った青蘭ってすごい…。



もしかして天才?



教え切った家庭教師の先生もすごいけど…。