二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

その場に座るよう促されてあたしは下座に座る。



煌はいつも通り後方に控えてて…。



「ンッウン!」



一柱の神の咳払いでその場がしんとした。



「さて、御饌津惺音どの」

「はい」

「そなたの禁忌については聞き及んでおる」



ジロッとあたしを見るのはこの場で一番偉いであろう神。



あたしはかろうじて返す。



「…禁忌ではないと存じますが。私は神ではありません」

「神の子であろう。そして神使契約と同等の従者の契りをそこの狐と交わしておる。違うか?」

「左様で…ございます」



広間は再びざわついた。



別の神々が口々に言う。



「それでは、やはりこの神使にも罰を与えねばなるまい」

「いかにも、19年前と同じくな」

「まったく、秩序の乱れとはこのことじゃ」



あたしはその言葉を聞いて青ざめる。



19年前と同じく神使に罰って…それじゃあ…。



煌が追放される…?



そんなのあり得ない!



「おかしいではないですか! 確かに神と神使の恋は重大な禁忌とされています。しかし神の子とその従者の恋が禁忌など、聞いたことがございません!」

「問題なのは、じゃ」



あたしの反抗に、また別の神が口を開く。



「そなたがした従者の契りが神使契約に同等であったことだ。そんなこと、許されるはずがない。まさしく禁忌だ」

「それなら…」



あたしはその場の神々を睨みつけた。



「それなら、私も同罪です。私のことも罰しなさい」

「おいっ、惺音…!」



ずっと大人しく後方で控えていた煌が慌てた様子であたしに叫んだ。



あたしは首を振る。



「だっておかしいもん。なんで煌だけ罰されてあたしは無傷なの?」

「俺はそんなの望んでねえよ! 罰は罰。甘んじで受け入れる」

「理不尽だよ!」