二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「惺音様…これはいったい…」

「蓮麻。あたし、煌とは…そういう仲なの」



蓮麻は黙り込んだ。



そしてすっと立ち上がる。



蓮麻はいきなり煌の頬を打った。



「どういうことだ! 煌!」

「親父…」

「お前を惺音様にやるために惺音様の従者にしたわけではないぞ!」



それから蓮麻はあたしに手をついて謝った。



「惺音様、本来、従者である煌が惺音様に手を付けるなんてあってはならぬこと。申し訳ございません」

「て、手を付けるなんて言い方やめてよ!」

「そうは言っても、許されぬこと。申し訳ございません…」

「謝らないでよ…。煌が悪いんじゃない。2人で決めたことだよ…」



蓮麻は顔を上げた。



その顔には悔しさがにじんでいる。



そんな顔させに報告しに来たんじゃない…。



本当はもっと祝ってほしかった…。



蓮麻は真剣な顔つきになった。



「こうなった以上は仕方ありません。ですが子の父親が従者であることは漏らしてはなりません。神々は、お母上の禁忌のことも忘れていないのです。その子がまた、となればどんな罰が与えられるか…」

「分かり…ました…」



あたしと煌は少し消沈気味に答えた。



だけど蓮麻は柔和な顔に戻した。



「それにしても、私にも孫ができるということですね。これは実にめでたい事。お母上もさぞお喜びになることでしょう。さっそく報告いたします」



蓮麻はそう言って笑った。



蓮麻も喜んでくれてる?



あたしはホッとした。