二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

だけどあたしたちのその穏やかで幸せな気持ちは長く続かない。



そう、それは蓮麻にあたしの妊娠を報告にしに行ってからだった。



煌と2人で蓮麻の屋敷の玄関に入る。



話があるとあらかじめ蓮麻には連絡を入れてある。



お母さんからはあたしたちの関係を蓮麻にも隠せと言われていた。



子供ができたらどうにも隠すことができない。



腹を括るしかない…。



「お待ちしておりました、惺音様。それに煌も」



玄関では蓮麻と菖蒲さんが手をついて待っていた。



「さあさ、中へ」



あたしは緊張の面持ちで中に入った。



客間に通される。



出されたお茶にも手をつけられない。



「お話とはなんでしょうか」



蓮麻はあたしの緊張を悟ったのか怪訝そうに聞いてくる。



言うしかないか…。



「子供が…できた」



吐き出すように言う言葉。



蓮麻は、あたしの言葉がよほど意外だったのかしゃきっと伸ばしていた背筋がガクッと崩れる。



でも、すぐに破顔した。



「そうですか! 惺音様が、お子を」

「まあ…」

「して、父親は」



蓮麻は身を乗り出した。



あたしは小さく隣の煌を指さした。



「…?」



蓮麻は分かっていない顔をする。



そりゃそうだよね…。



あたしが意を決して言おうとしたとき、煌が横からはっきりと言った。



「俺が、惺音の子の父親だよ」



煌…。



煌は真剣な顔をして蓮麻を見てる。



蓮麻はポカンとしていて。