二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「ご懐妊じゃな」

「へっ!?」



かか、懐妊…?



つまり、あたしのお腹に赤ちゃんがいるってこと…?



あたしは信じられないような顔でお腹を見る。



でも…不思議と幸せな心地がする。



そして、煌を見ると…煌はもっと幸せそうな顔。



あたしのことをガバッと抱きしめた。



「ちょっ、ちょっと煌!」

「くはっ! 最高だな!」

「…」



煌が全力で喜んでいて、あたしは何も言えなくなった。



な、なんかめっちゃ嬉しいかも…。



でも…。



「うっ、気持ち悪い…」



トイレに行ってまた吐く…。



そうか、このお腹にいる子が吐き気の原因だったのね…。



そう思ったら耐えられる気もするよ…。



つわりに効くという薬を置いて行った医者。



そんな医者を見送ると、改めて煌が満面の笑みであたしの手を取った。



「惺音、最高」

「あたしまだ実感ない…」

「俺、父親?」

「あたしは母親か…」

「体のこと、無理すんなよ」

「ありがと…」



産まれるのは1年後だって。



遠い先の話で何が何やら…。



でもとにかく煌は嬉しいみたい。



「腹…触ってもいいか?」

「まだなんも分からないよ…」

「いい、今は近くで俺の子を感じたい」



煌があたしのお腹にそっと触れた。



じんわりと温かい。



幸せかも…。