二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

~惺音~

煌と2人きりの寂しい屋敷にもだんだん慣れてきたあたし。



蘭や莉子ともたまに会う。



2人とも大学生活楽しんでるって。



そんなあたしも、衛士の仕事を頑張ってる。



最近は新しい術の鍛錬をしてて。



どこに不法の妖がいるかを見つける術…。



でも普通にいる妖との見分けが難しいんだよね。



せいぜい自分の半径10km以内に低級妖がいるかどうかを探し当てるくらい。



今日はその術で見つけた一反木綿を捕まえて妖の世界に送り届けてやった。



衛府のお手伝いをしてたときは妖丹をもらってたけど、今は禄(給料)が出る。



今日は給料日~!



「煌、あたしがご飯奢ってあげる」

「よし、高いもん食いに行くか」

「ほどほどにね」



なんて言いながら来た妖の世界の高級料亭。



最初の一品が出た瞬間、匂いが鼻をつき…。



「ウッ…」

「惺音!?」



気持ち悪くなってトイレに駆け込んだ。



「大丈夫か?」



煌が心配そうな顔であたしを見てくる。



「疲れが出たのかな…」

「医者呼ぶか?」

「いいよ、そんな大げさなことじゃない」



とにかく心配そうな煌は今日も過保護。



そうそうにご飯を食べ終えて煌に抱きかかえられるみたいな感じで屋敷に帰った。



でも何日も続くあたしの吐き気…。



仕方なく呼んだ医者に言われた言葉はあたしと煌を驚かせた。