二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「あいつ、すげえな」

「ね…本気であたしたちと同じクラスに来ちゃうかも」

「っていうか惺音こそ、余裕そうだけど大丈夫なのか?」



煌がそう言って意地悪気にあたしを見た。



あたしはムキになる。



「舐めないでよね! 中学のときも学年上位だったんだから! 煌こそ平気なの?」

「余裕」



涼しい顔でそう言った煌は、あたしの顎を指でクイッと持ち上げた。



な、なにするの…。



一気に赤くなる顔。



「あいつがダメでも、俺がし~っかり惺音お嬢様を守らないとな?」



そう言ってから、あたしの頭をぐしゃぐしゃに撫でた。



「ちょっと!」

「ハハッ、まあ余裕ぶってると俺らも足元すくわれるな。勉強するか~」



たしかに…。



煌はあたしに背を向けて自分の部屋に入ろうとした。



あたしは煌の後ろをこそっと着いて煌の服の裾を引っ張った。



「どうした?」

「一緒に…勉強しよ…?」



煌の顔を見上げて精一杯に言うあたし。



「どうした、急に…」



煌は面食らった顔。



だって一人じゃ寂しいじゃん…。



この何日、ずっと青蘭の勉強を一緒に見てた。



一人より一緒に勉強した方がきっと絶対楽しい。



そんなこと言えないけど…。



でも煌はあたしの考えを見通したかのようにフッと息を吐いた。



「まじ…敵わね」

「なに…?」

「お前ってほんとにかわいいのな」

「なっ…」



赤くなるあたしに、さらに面白がるように煌はあたしの頭をもう一度撫でた。