二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

~青蘭~

惺音ちゃんの決断がすごく嬉しかった。



どうしたって俺は惺音ちゃんの手で人間にしてもらいたかった。



明日は俺の誕生日。



妖最後の夜は大祝宴になった。



「蘭様、新しい人生のスタート、おめでとうございます」



メイドさんたちも祝ってくれる。



俺、不安は全くないんだ。



新しい人生にわくわくしている。



「みんな、俺のために本当にありがとう。俺は今日で妖を辞めるけど…みんなとはこれからもずっと家族だよ。みんなのことが大好き。俺と出会ってくれてありがとう」



惺音ちゃんは泣きそうな顔で。



惺音ちゃん、強がってるけど本当は泣き虫。



惺音ちゃんのことが大好きだよ。



そんな惺音ちゃんに新しい命をもらえることがすごく嬉しい。



そしてその日は夜遅くまでみんなで騒いで…次の日になった。



惺音ちゃんは、せめて神の守護を得て術を使いたい、ということで和音くんに守護の役目をお願いした。



「あたしも…和音さんのところに連れてってもらえないかな?」

「莉子…」

「お願い。あたしも蘭くんの新しい命の瞬間に立ち会いたいの」

「分かった」



惺音ちゃんは妖紙に『御身隠』と書き付けてそれを小さくたたんで莉子に渡した。



「これ持ってたらほかの妖怪たちから姿が見えなくなるから。ただし匂いは消えない。絶対あたしたちから離れないで」



莉子は力強くうなずいた。



そして、俺たち4人は和音くんの祠まで行き、妖の世界へと渡った。



和音くんは俺たちを見て軽くうなずいて。



「鸞、こっち来い」



俺は言われるがまま和音くんに言われた場所へ歩みを進める。



和音くんが俺の周りに石で何か印をつけた。



そして小さい声でぶつぶつと呪文のようなものを唱える。



なんだか体が暖かくなった。



何かに包まれてるような…そんな感じ。