二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「蘭」



帰り道、あたしは足を止めた。



蘭が「うん?」と振り返る。



「あたしが…蘭を人間にしてあげる」



あたしは蘭の顔を見てはっきりそう言った。



蘭の目にみるみる涙が浮かぶ。



「いい…の?」

「今まで覚悟決められなくてごめん。蘭を人間にさせてあげるのはあたしの役目。それは分かってたの。やっと決断したよ」

「ありがとう…!」



そう言って蘭があたしを抱きしめた。



煌はあたしのことを優しい顔で見てて。



それから蘭とあたしを引きはがした。



「はい、蘭はそこまで」

「せっかく感動してたのに…」



あたしは苦笑。



それでもいつも通り喧嘩する煌と蘭がなんだか嬉しかった。



あたし、やるよ。



大丈夫、あたしはできる。



蘭のために、必ずやり遂げるから。