二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「抱っこしてみる?」

「でも…落としたら怖い…」

「大丈夫だよ。はい」



香月さんがあたしの腕にそっと月乃ちゃんを乗せた。



あたたかい…。



見てるだけで幸せな気持ちになるな。



「惺音の姪ってことになるな」



和音が言った。



姪っ子…。



あたしの血縁がまた一人増えた…。



「俺にも抱かせて!」



蘭が元気よく言った。



香月さんがにっこり笑う。



あたしは蘭に月乃ちゃんをそっと渡す。



「わあ…」



蘭が宝物でも見るような顔で月乃ちゃんを見る。



「蘭って子供好きなんだね」

「そうみたい」



それから煌も月乃ちゃんを抱いて。



優しい顔で月乃ちゃんを見る煌になぜかあたしが照れてしまった。



いつかあたしも煌の子を…って早い早い。



一瞬でも考えてしまった自分が恥ずかしかった。



それから和音が「最近酒作りにハマってて祝い酒作った!」と言ってあたしたちにお酒をお土産に持たせてくれた。



まああたしがこれ飲んだら失敗することは分かってるから滅多なときじゃないと飲まないけどね…。



和音と香月さん、月乃ちゃんに別れを告げて家路に着いた。



あたし、分かったよ。



新しい生命の誕生を見て。



あたしが蘭の新しい生命の手助けをする。