二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

それから蘭と莉子も受験が終わり、無事2人とも第一志望校合格。



「おめでとう~!」



お赤飯炊いてお祝い。



みんなニコニコしてる。



だけどきっと心にあるのは不安…。



あたしの覚悟を定める時が近づいてる…。



そんなとき、和音から連絡が入った。



香月さんが出産したって!



急いで和音のところに行く。



「和音!」

「おー惺音」



惺音が祠の奥から出てきた。



その顔はどことなく柔和。



「赤ちゃん産まれたって…」

「おお、中入って来いよ」



あたしたちは祠の奥に入った。



そこにいたのは赤ちゃんを抱いてる香月さん。



香月さんはあたしたちを見て笑顔を見せた。



「香月さん! おめでとう!」

「ありがとう~」



赤ちゃんの顔を覗き込んだ。



可愛い…。



小さい角が一つついてる小鬼ちゃん。



「可愛いだろ」



和音が誇らしげに言う。



「俺の自慢の娘だ。香月が頑張ってくれた」

「名前は?」

月乃(つきの)



月乃ちゃん…。



月乃ちゃんの手をそっと触った。



ぎゅっと握ってくれる指はとても小さい。



煌と蘭も微笑ましそうに月乃ちゃんを見てる。