二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

一方の青蘭はあっけらかんとしてる。



「俺、勉強すんの?」

「するんだよ! こうなったらみっちりやるからね!」



というわけで、1週間の猛レッスンが始まった。



蓮麻が手配してくれた妖の家庭教師は朝から晩までみっちり住み込みで。




ご飯の合間と家庭教師が寝てる時間はあたしと煌が教え込む。



あたしたちは毎日寝ないとやっていけないほどヤワじゃない。



2日に一回くらいしか青蘭は寝る時間を与えられず、とにかく勉強に励む…。



「はい、九九は?」

「…七八…五十四?」

「ちがーう!」



小学校1年生から中学3年生までの勉強を1週間で教え込むなんてかなり無理がある…。



それでも青蘭は頑張ってた。



目の下に隈を作って…。



あと2日のところで、ようやく中学2年生までの範囲を終わらせた。



「すごいよ! 青蘭!」

「へへ…じゃあ惺音ちゃん、ご褒美にチューして?」

「ば、ばかじゃないの!?」



壊れた青蘭に、煌が全力で殴りにかかる。



あー…こんなギリギリの状態の青蘭に…。



「煌、もうそこまでにしてあげて…」

「だってこいつがバカなこと言うから!」

「まあバカなことは言ってた…」



だからって煌がそんなに怒らなくても…。



だけど、ボロボロな状態の青蘭はあたしに笑顔を向けた。



「惺音ちゃん、俺、惺音ちゃんのために頑張るから」

「青蘭…」

「必ず同じクラスになって、惺音ちゃんのこと守ってみせるよ」



そう言って、青蘭はまた机に向かった。



あたしと煌は顔を見合わせた。



青蘭は頑張ってる…。



1週間でとてもあたしたちに並ぶなんて無理と思ってたけど、これはもしかしたら…。



家庭教師が起きてきて、今日の授業を始めたので、あたしと煌は部屋を出た。