二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

~煌~

最近なにか思いつめたような雰囲気だった蘭。



ある日、莉子ちゃんの手を握って、居間でくつろいでる俺と惺音の元にやってきた。



「惺音ちゃん…煌くん、話があります…」



俺と惺音は顔を見合わせた。



それから蘭のことをじっと見る。



蘭は緊張した顔…。



それに、隣の莉子ちゃんも。



なんだ…?



「俺…卒業したら、人間になろうと思う…」



その言葉に、俺も惺音も絶句する。



驚いて声が出ない。



「どういう…こと?」



惺音がやっと聞き返した。



「俺、莉子と一緒に生きていくうえで、今のままだと同じ人生を歩めないって分かったの。人間のことも俺は好き。だから…人間になる」

「それがどういうことか分かってるの…?」

「分かってるよ。覚悟は決めた」

「…」



惺音が蘭に抱き着いた。



「蘭の決意は…固いんだね」

「惺音ちゃん、寂しい思いさせてごめん…」



惺音が蘭から体を離して蘭の手を取った。



その目には涙が浮かんでる。



惺音は涙をこらえてるように見える。