二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

それから莉子と一緒に直美さんの一周忌に出かけた。



暗い会かと思えば参列した人たちはみんな明るく話してる。



かと思えばお坊さんのお経が始まると涙して…。



会食みたいなものが始まったらまた直美さんの話を明るくする。



人間って儚いように見えてすごく強いよね…。



こっちの世界に来なければ人間のそんな面を知ることなんて絶対になかった。



俺は人間のことを好きになってる。



そして、それと同時に改めて自分は人間とは違う存在ということを感じてしまった。



莉子といつまでも一緒にいたいけど、莉子はいつか俺を置いてこうやって旅立って行くの…?



俺だけ若いまま、莉子だけ歳を取っていく…?



そう思うとなんだかすごく耐えられなくなった。



俺…人間になりたいかもしれない…。



そう思ったらその想いに日ごと囚われるようになった。



「蘭くん、また最近変だよ…」



いつも通り莉子と勉強している間、ついぼーっとしてたら莉子に言われた。



俺はハッとする。



「あ、ごめん…」

「何かあった?」

「莉子ってさあ、妖になりたいとか思う?」

「えっ…?」



莉子は戸惑った表情。



でも…。



「蘭くんや、惺音ちゃん、煌くんよりもあたしだけ先に年を取って死ぬんだって思ったら…ついそんなことを考える日もあるよ…」



やっぱりそう思うよね…。