二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

あたしは煌を追いかけた。



シャツの背中のところを掴む。



煌が振り返った。



「なんだよ」

「べ、別に…」

「何か言いたいことでも?」

「ない…けど」

「ふーん。じゃあな」



くるっと向きを変えてまた歩き出す煌…。



やっ、やだ!



煌が意地悪…。



あたしが素直になれないの分かってやってる…。



取り残されたあたしはやっぱり寂しい気持ち。



どうしたら素直になれるんだ…。



でも、その場でうろうろと考え込んでいたら、煌が戻ってきた。



「なんてな~」

「えっ…?」

「惺音チャンの寂しい気持ちに応えて戻ってきました~」



煌がにやにやと笑ってる。



「さ、寂しくなんて…」



この期に及んでもまだ素直じゃないあたし。



でも煌がそんなあたしの顎をくいっと上げた。



「寂しくなんて…ある、だろ?」

「…」

「しょうがないから俺からキスしてやる」



そう言って優しいキスが降りてきた…。



やっぱり煌がすごく好き…。



「こ、煌…」

「ん?」

「す…すき…だよ?」



恥ずかしいけど、そう言うと、煌はすごく嬉しそうな顔で笑った。



この顔が見れるならいくらでも言えるかもしれない…。



そのくらいに見てて幸せ。



あたしもたまには素直になろう。



煌の笑顔を見てそう思った。