二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「煌…?」



惺音がかすれた声で俺の名前を呼ぶ。



「本当に起きんのかよ…」



そう言いながら、俺は惺音のことを思い切り抱きしめた。



「へっ!? ちょ、ちょっと!」



惺音が俺の脇腹のあたりを叩いた。



「いっ…」



俺は思わずうずくまる。



「えっ? そんな痛かった!?」

「いや…平気」

「脂汗まで浮かべてる…怪我してるの!?」



惺音が俺の服をめくり脇腹の傷を見た。



惺音は絶句してる。



覚えてないのか…。



「これ…どうしたの」

「知らなくていい」

「それにあたし、何があったの…。食堂に行って…妖丹を飲んで…そこからの記憶がない…」

「お前は…ちょっと倒れただけ」



惺音は俺の顔をじっと見た。



それから顔色を変える。



「その傷…もしかして…あたしが?」



そう言って目に涙を溜め始めた。



俺は思わず惺音を抱く。



「違う。違うよ」

「嘘! だっておかしいもん、何か隠してる顔してる!」



泣き喚く惺音。



そのとき、俺たちの声を聞きつけた蘭たちが部屋に勢いよく入ってきた。