二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「…惺音っ!」



数時間後。



意識を失った俺はそう叫んで目を覚ました。



額に汗をかいている。



「煌くん! 平気!?」



俺のベッドの隣には莉子ちゃんが座っていた。



「惺音は?」

「今蘭くんが見てる。お医者さんに安定剤を打ってもらって今はまだ眠ってる状態…。だけど効くか分からないからあたしは入っちゃダメだって…」

「惺音のとこに行く」



俺はそう言ってベッドから降りようとする。



莉子ちゃんが慌てて止めた。



「まだ動いちゃダメだよ!」

「いい、行く」



莉子ちゃんを無理にどけてベッドから降りた。



「っつ…」



脇腹がいてえ…。



見ると、包帯がぐるぐる巻かれてる。



血もにじんでるし…。



まじで死にかけたな…。



自我を失った惺音はさすがに強すぎる。



死なずに済んだのがびっくりだ…。



この包帯は、治癒を促進する妖力を含んだ包帯だろうが、それでもこんなに深手を負ったままってことは相当な傷…。



とにかく惺音の部屋に急ぎ足を運ぶ。