二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「それ、なに?」



莉子が惺音の手に持ってる瓶に気が付いた。



「ああ、これ、見たことなかった?」

「うん」

「妖丹って言ってね、妖力の質を上げる薬みたいなもの。あたしたちの働きに応じて毎回もらってるの。今日で10回目なんだけど」



そう言って瓶からそれを出した。



「へー…。味はするの?」

「味…はしないけど、なんかね、とにかくすごいの。力がみなぎってあふれる感じ。変な高揚感がある」



惺音はそう言いながら妖丹を口に入れた。



その瞬間――



惺音が妖の姿になってその場に倒れた。



「惺音!」

「惺音ちゃん!?」



慌てて惺音に駆け寄って抱き起こす。



すげえ熱い…。



「蘭! 医者を呼べ!」



蘭に叫ぶ。



と、そのとき…。



惺音が目をパッと開けた。



「惺音!?」



でも…。



惺音が俺に向かっていきなり狐火を放った。



惺音の目は焦点が合っていないような感じ…。



俺は寸前で躱す。



惺音が立ち上がって俺に攻撃を続けてきた。