二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「あたし、衛府で働く話…受けるよ」



あたしがそう言うと、2人は驚いた顔をした。



「決めたんだな」

「うん、あたし、やってみる」



煌があたしの頭に手を乗せた。



蘭もあたしの手を取って。



「応援してるよ!」



あたしは2人に笑顔を見せた。



決めたらいてもたってもいられなくなったあたし。



「早く衛府に行こう」



天狗を連れて衛府へと急いだ。



あたしは天狗を引き渡し、定毘古への目通りを願う。



ゆったりと現れた定毘古に、あたしは下げていた頭を上げた。



「この前のお話、引き受けます」



あたしがそう言うと、定毘古は穏やかな笑みを見せた。



「ありがとう。そう言ってくれて良かったよ」

「でも…お願いがあります」

「お願い?」

「あたし、人間界にいながら衛府で出仕がしたいです。人間界の平和を守りたい」



あたしの大切な場所だから。



やっぱりあたしは、蘭も莉子もいる、大切なこちらの世界にいたい。



定毘古はゆっくりとうなずいた。



「いいでしょう。新たな拠点として一人人間界にいるのも悪くないね」

「本当に!」

「ああ。ただし、しっかり仕事はしてくれるね?」

「もちろんです!」

「それでは僕も認めましょう。覚悟を決めてくれて、ありがとう」



定毘古はそう言ってあたしに頭を下げた。



あたし、卒業したらここで頑張ろう。



大事な居場所を守る。



それがあたしの未来の道だ。