二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

それから次の日。



あたしたちはタイムリーにも、またまた龍王が連れて来た妖の残党を見つけて対峙していた。



龍王の手先だったそいつは天狗。



天狗は妖力の強い妖なのでかなり苦戦。



それでもなんとかこちらが優位に立った。



「龍王も捕まってることだしあんたも諦めなさいよ」



あたしは煌と蘭に屈服させられてる天狗にしゃがみ込んで言った。



天狗はそれを鼻で笑う。



「この世界にはまだまだ龍王様の手先が散らばっている。それらをこの俺がいずれはまとめ上げて龍王様をお救いし、この人間の世界で再興を果たす」

「人間界で再興!? ふざけないで!」



あたしは激怒した。



人間界を蹂躙されるのは許せない…。



あたしは天狗の頭上に手をかざした。



青い稲妻が天狗に走った。



その攻撃は天狗の羽を焼き尽くす。



力を失った天狗はその場に倒れこんだ。



そしてあたしも…。



クラッとしてその場に膝をつく。



「惺音!」

「惺音ちゃん!」



2人に支えられた。



「ごめん、平気」

「ったく…直接手を下すからだ。あのままなら俺と蘭でトドメさせたのに」

「でもさ、妖丹かなり飲んだからあたしもめまいで済むようになったの、かなり進歩じゃない?」

「それはそうだけどな…」



煌に呆れられた。



だって腹が立ったんだもん…。



あたしの大事な人間界を踏みつけるようなことされたくなかった…。



あんな奴がこの世界にまだまだいるの…?



そう思ったら急に耐えられなくなった。



あたしが衛府で働けば、ああいう奴らを殲滅できる…?



なんだか道が開けた気がした。



あたしのやりたいことって、この大切な人間界を守ることなのかも…。



あたしを育ててくれたこの世界を、あたしは守りたい。