二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

~惺音~

蘭の神使離れは覚悟していたことだった。



最近の蘭は手放しで莉子に夢中だったし、ここ最近はずーっと悩んでる雰囲気だった。



正直、蘭には神使として側にいてほしい。



だけど、大切な蘭には自分のことを大切にしてほしかったから。



あたしは蘭のどんな選択も受け入れようと決めていた。



「煌…」



蘭と莉子が出て行った部屋で、一人残った煌。



あたしは煌の顔を見て、こらえていた涙が一気に流れ出た。



黙って自分の胸にあたしの顔を押し付ける煌。



頭を優しく撫でてくれる。



「あたし、間違ってないよね?」

「うん、惺音は立派」



そう言ってあたしの頭にキスを落とした。



あたしは体を離す。



「でも…さあ」

「ああ」

「煌はどうなの…? 本当は自分の道を自分で決めたかったりしない?」



あたしが言うと煌がふっと笑ってあたしの髪の毛をかき分けた。



「俺が決めた自分の道は、惺音にどこまでも着いて行くこと」

「…」

「俺は何があっても惺音から離れない」



そう言う煌が嬉しかった。



あたしは煌のことを抱きしめた。



「ハハッ、今日は素直な日か」

「いつも素直だよ…」

「まあそういうことにしといてやる」



煌が大好きだ…。