二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「こんな俺といて…将来どうなるか、分からないよ…?」

「そんなの…分かってるよ!」



莉子が突然大きな声を出した。



「あたしだって悩んでる。悩んでるんだよ…。それでも蘭くんとずっと一緒にいたいって思っちゃうんだもん。ずっとそうだもん。あたしだって覚悟してるつもりだよ…!」



そう言って莉子は泣いた。



大きい声で泣いてる莉子を俺は呆然と眺めてて。



莉子も…悩んでるんだ…。



俺が、莉子を悩ませてる…。



莉子のことを抱きしめた。



「俺と別れたいって…思わない?」

「思うわけない…っ。住む世界が違うって分かってる。でもそれで別れたいって思うなら最初から付き合いたいなんて思わないよ…っ」



泣いている莉子の涙を止めたかった。



莉子の涙なんて見たくない。



莉子にはいつも笑っていてほしい。



俺が莉子の悩みになってほしくない。



莉子の覚悟に向き合いたい…。



莉子のことが…何にも負けないくらいに好きだ…。



妖は生涯で一人しか愛さない。



それは惺音ちゃんのはずだった。



だけど…俺の中ではいつの間にか莉子の存在が大きい。



きっと莉子は、俺の例外なんだ。



それを思い知った。



莉子のことを、愛してる。



俺は、莉子と将来を歩んでいきたい…。



莉子に、今まで悩んでいたことをすべて伝えた。



莉子は目を丸くしていて。



「惺音ちゃんがどんな選択をしようと、俺は莉子と一緒にこの世界で生きていく」

「でもそれじゃ…神使という仕事が…」

「惺音ちゃんってね、本当に良いご主人様。俺の将来のことちゃんと考えてくれてる。俺は惺音ちゃんにちゃんと伝えるよ」



莉子の手を取った。



今から惺音ちゃんに伝えに行こう。