二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

そして、屋敷に帰ったあたしたち。



目の前にあるのは妖丹。



「ねえこれ飲んでいい? 飲んでいい?」



青蘭が逸る気持ちを全く抑えようともせずあたしにバタバタと聞いてくる。



あたしは苦笑しつつうなずいた。



「いいよ」

「やったー!」



そう言って青蘭が小瓶から妖丹を手に出して、一気に飲んだ。



「わああ、すごい、これ! なんか分からないけどすごい…癖になる!」



青蘭の言葉に、あたしは煌と顔を見合わす。



あたしたちも飲んでみようと、小瓶からそれを取り出して一息に飲んだ。



うわ、なんだろう、これ…。



体の底から力が漲るような…。



今すぐその力を解放させたくなるような…。



変な感覚…。



だけど確かに妖力に影響しているのだと分かった。



「すげえな、これ…」



煌もびっくりしている。



あたしたち3人は顔を見合わせた。



「これもらうために悪い妖退治頑張んなきゃね」



青蘭が言った。



「まあそんな都合よく現れるとも思えないけど」



あたしは返す。



だけど、そんなあたしを煌がじっと見た。



「だけど…これがあれば、お前の体力の消耗も、抑えられるんだろ…?」

「そう…だね」



真剣にあたしを見つめる煌に、なんだかドキドキしてしまう。



赤い顔を悟られないように、あたしは顔を横にそらした。



「俺は、お前のために戦うよ」



煌はそう言ってふっと笑った。



「ねえ、煌くん一人だけ抜け駆けずるいよ」



青蘭がそう言ってあたしと煌の間に割って入った。



あたしは内心助かったとホッとする。



青蘭があたしを見た。



「俺も、惺音ちゃんのために戦うからね!」



2人の言葉は何よりも力強く感じられた。



あたしには大事な仲間がいる。



それだけで何倍も強くなったような気がした。