二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

同い年…。



あたしは2人の顔をまじまじと見る。



あたしのことを真顔でまっすぐ見ている黒髪の男と、チャラチャラしてる軽そうな茶髪の男。



2人ともかなり背が高い。



蓮麻が2人をあたしに紹介した。



まずはあたしのことをまっすぐ見ている男を指す。



「こちらのきつい目つきをしている男は、私の息子でございます。妖種は白狐(びゃっこ)。惺音様には到底及びませんが、妖力も強いですし、小さい時から目をかけて育てているので能力もなかなか高いですよ」



蓮麻の息子…。



なるほど、言われてみれば意思の強そうな目が蓮麻にそっくり。



体つきもしっかりしていて、いかにも頼れそうな…。



あたしをまっすぐ見つめる目に、なんだかあたしの感情が動いた。



懐かしいような、恋しいような、変な感覚…。



あたしが不思議な思いを抱いていたら、その男はあたしのところにまっすぐ歩いてきた。



そして、あたしの前でひざまずいて、あたしを見つめたまま、口を開く。



「俺…白牙 煌(はくが こう)。昔、一度だけ会ったことがある…覚えてないか?」

「白牙煌…」

「ああ、七歳を祝う祭りのときに…」



七歳のお祭り。



それは、滅多に会えない母親と最後に会った日だ…。



あたしは遠い記憶を呼び起こす。