二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「なんで惺音の部屋から出てくるんだよ」

「えー? 内緒」

「は!?」

「惺音ちゃんに聞けばー? じゃあね」



煌くんのことおちょくっちゃえ。



煌くんは慌てて惺音ちゃんの部屋に入ってった。



「はあ!? 煌、何考えてんの!?」



惺音ちゃんの怒る声を後ろで聞きながら、俺は自分の部屋に戻って莉子へのサプライズを考えていた。



そして、莉子がバイトの日…。


俺は蓮麻くんのカードで買った七段飾りを大広間にせっせと飾る。



惺音ちゃんと煌くんが手伝ってくれようとしたけど俺のわがままを主人である惺音ちゃんに手伝わせるわけにいかないので惺音ちゃんには断って煌くんにだけ手伝ってもらった。



でもこれ、結構大変…。



「えっ、これとこれ逆じゃん!」



とか…。



「どの人形にどの小道具持たせればいいの!?」



とか…。



とにかく大変だった。



でも!



「できた~!」



莉子の帰宅前になんとか完成した七段飾り。



おお~、見栄えがすごい!



早く莉子帰ってこないかな…。



莉子が帰ってくる時間までそわそわしてた。



「あはは、落ち着きなよ蘭」

「だって早く見せたいじゃん!」



夕ご飯を食べ終わって、そろそろ莉子の帰る時間。



屋敷の外に出てふらふらと待っていた。



「あれっ、蘭くん?」

「莉子! おかえり!」

「どうしたの? こんなとこで」



莉子が駆け寄ってきた。



俺はにっこり笑う。



「莉子に早く帰ってきてほしくて」

「え…?」



莉子は照れながら嬉しそうに笑った。



「行こ」



莉子の手を取って屋敷の中に入った。