二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「本当に?」

「本当本当!」



なんとなくうさんくさい表情と思うのはあたしだけ…?



「あなた、天邪鬼(あまのじゃく)でしょ!」



あたしがそう言ったら『げっ』という顔をした。



やっぱり…。



天邪鬼。嘘をつくことを楽しみに生きる妖怪。



天邪鬼なら話は早い。



反対方面に行けばいいんだ!



というわけであたしたちは天邪鬼に教えられたのとは反対方向に向かって歩き出した。



そしてようやく…着いた~!



あたしたちはこれも一番乗り。



うん、優秀優秀。



宿に荷物を置いてしばらくゆっくり。



みんなが揃うまで多分まだ時間がある。



一人一部屋与えられてるので、自分の部屋でぼーっと休んでたら煌が来た。



「煌…」

「移動ばっかでまじで疲れた。休ませて?」



そう言って有無を言わさずあたしの膝の上に寝転がってきた。



「あー、膝枕って最高だな」



そう言って気持ちよさそうに目を閉じる。



「ちょっと…起きなさいよ…!」



あたしはちょっとかわいいなと思いつつとりあえず怒る。



「んーん、しばらくこうされてなさい」

「しょ、しょうがないな…。特別ね…」



あたしがそう言うと煌が目を閉じながら笑った。



それからあたしの手を手さぐりで探す。



それから探し出したあたしの手を取って自分の頭に乗せた。



「な、なに…?」

「頭、撫でて」



わっ…。



なんかめっちゃ…キュンってした…。



珍しく甘えてくる煌にドッキドキ…。



あたしは黙って煌の頭をそっと撫でてみた。



かわいい…。