二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

学校に着くとみんなそわそわした空気。



みんな楽しみにしているのが分かる。



そして、先生が現れて、点呼を取って、出発!



まずはみんな自分の力であっちの世界に行きましょう、ということで、あたしはいつもみたいには煌たちに自分の毛は分け与えずに楽々あちらの世界へ。



着いたのは何もない森の中。



あたしが一番乗り。



「あー、久しぶりに自分の力で来たけどしんどいわ。いつも2人連れて来てる惺音すげえな」



煌が後からやってきてあたしの頭に手を乗せて言った。



「まあ九尾狐ですから~」



あたしは得意げに言う。



ようやくクラス全員がそろった。



「ではこの森の中から各々脱出してもらいます。目的地は本日の宿。じゃあ頑張って」



先生の言葉に不満の声が出る。



それもそうだ。



こんな何もない森から初めて行く宿泊所まで自力で…?



まずこの森からどうやって脱出したらいいのか…。



「蘭、ちょっと飛んで上見てきて。どっちの方向から出るべきか」

「分かった!」



蘭が勢いよく飛び立った。



みんなも真似して、飛べる妖は上に上がった。



蘭がしばらくして降りてくる。



「こっち!」

「ありがと!」



あたしたちは蘭の案内のもと、順調に森を抜けた。



で、目的地の今日の宿だけど…。



地図もなしにどうやって行けと…?



そこに、一匹の鬼が通りがかった。



「すみませーん」

「うん?」

「赤木の宿場町に行きたいんですけど…方向がどっちか分かりますか?」

「赤木の宿場町か! それなら~…あっちに2里」



そう言って遠くの何もなさそうなところを指さした。



あたしは怪しい顔をする。