二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「蘭くん…?」

「莉子のばーか…」

「えっ?」

「うそ…俺の心が狭いだけ…」

「急にどうしたの…?」



莉子は訳が分かってない。



莉子の頭を乱暴に撫でた。



「だからー…煌くんとそんな近い距離になったのが嫌なのっ」



俺がそう言うと莉子はタジタジになった。



「えっ…。あっ、そんなつもりじゃ…ごめんねっ」

「いいけど~…」



俺がその場でじとっとすると、莉子が困ったように笑って俺の頭をそっと撫でた。



「蘭くん、かわいいね」

「かわいくないよ…」

「ふふ」



莉子はちょっと嬉しそう。



俺はじとっとしたまま莉子に顔を近づけた。



莉子の顔がぽーっと赤くなって、心臓のドキドキする音が俺にまで聞こえてくるみたい。



そのままそっとキスをした。



莉子の小さな唇から伝わる熱が心地良い。



「莉子…好きだよ?」



そう言うと、莉子がだーっと涙を流した。



俺は慌てる。



「えっ、なぜ泣く!?」

「だって…好きって言われたの初めてだから…」



莉子…。



俺はそんな莉子のことを抱き寄せて背中をトントンと叩いた。



こんな風に俺のこと思ってくれてて嬉しいよ。



「あたしのどこが好きとか…聞いてもいい?」



俺はふふ、と笑って莉子の目をまっすぐ見た。



「ガッツがあって、かと思えばすぐ照れて、泣いたり笑ったり表情がコロコロ変わって、俺のことまっすぐ見てくれるところ」



莉子が泣きながら「えへへっ」と笑った。



自分でも、莉子のことが日に日に好きになっていっている気がするんだ。