二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

それから2人で旅館の目の前の海まで行った。



砂浜に腰かける。



「やっぱ避暑地っつっても暑いな」

「そうだね」

「もっとこっち」



そう言って腰に手を回して引き寄せた。



それにもあたしは何も言わない…。



「なんかさっきから大人しいな」

「べ、別に…」

「莉子ちゃんから聞いたぞ。俺のこと、『全部がかっこよくて好き』なんだってな~? 今日は素直になることにしたのか?」



へっ!?



ちょ、莉子!?



何言ってんの!!



煌はあたしの顔を相変わらずニヤニヤと覗き込む。



あたしの顔はもう火事。



「俺のこと、どのくらい好き?」



そう言って意地悪な顔であたしに迫った。



でも…。



あたしは唾をゴクリと飲み込む。



今日は素直になってみるって決めたの…。



「だ、大好き…だよ?」



そう言ったら、煌が意表を突かれた顔をした。



そして、「はあ~…」と言ってあたしの肩に顔を沈めた。



「こ、煌…?」

「ちょっと…反則すぎ…」



煌はなかなか顔を上げない。



「ちょっとからかおうとしただけなのに…まじ…俺の方が顔あちぃわ…」



その言葉通り、肩から煌の熱が伝わってくる。



どうしよう、か、かわいい…。



ぎこちない手で煌の頭をそっと撫でた。



「ん~…」



煌が顔をあげてあたしをきつく抱きしめた。



煌の心臓の音が伝わってきて、あたしの心臓もキュンと締め付けられた。