二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

次の日、朝起きて食堂で莉子と顔を合わせて。



莉子は照れたように笑う。



何も言わなくても通じ合っているような、良い気分。



「ねむい! もう少し寝かせてくれてもいいじゃん!」

「規則正しい生活が大事だろ」

「ケチ!」



当然ながら、俺たちの変化には気づかない惺音ちゃんと煌くん。



いつも通りなんだか喧嘩してる。



俺は左隣に座ってる莉子の手をそっと握った。



「ら、蘭くん、利き手ふさがって食べられないよ…」

「じゃあ俺が食べさせてあげよっか?」

「2人の前でそんなのダメだよっ」



でも俺は手を離してあげない。



次第に惺音ちゃんが違和感に気が付いた。



「莉子…ごはん食べないの?」

「え…と…」

「蘭も…左手降ろしててお行儀悪いよ」



俺はにっこり笑って、莉子と繋がってる手を上にあげた。



惺音ちゃんが目をぱちくりさせてる。



煌くんも目をまんまるにして驚いてる。



莉子は恥ずかしそうにうつむいた。



「どういう…こと?」

「俺たち、付き合うことになったよ」

「えっ…ええーっ!」



惺音ちゃんが大きい声を出して驚いた。



朝からよく声が出るねえ。



「そういう…わけです…」



莉子が照れながら言った。



照れてる莉子はいつになくかわいい。



「いつの間に!?」

「昨日の夜、2人が変なことしてる間に」

「ばっ!? し、してないしっ!」

「というわけで、莉子は俺の恋人だから、そういうつもりでよろしくね、みんな」



惺音ちゃんも煌くんも祝福してくれた。



莉子と見つめ合ってにっこり笑った。



俺、幸せだな…。