二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「そんなこと…言いに来たの?」

「そういうわけじゃ…ないけど」

「確かに、みんなといると危険かもね」

「…」

「だけど…それでも、あたしにとってはみんなが掛け替えのない家族なんだよ。一緒にいたいの。蘭くんの側に、いたいの」



そう言って莉子ははらはらと涙を落とした。



俺はその涙が落ちていくのを見つめる。



莉子…。



そこまで想ってくれている莉子のこと…。



俺は、幸せにしたい。



はっきりと心にそんな気持ちが沸き上がった。



「莉子…」



俺の頬に触れる莉子の手に上から手を重ねた。



「俺と…付き合ってみる?」



俺がそう言うと、莉子は大きく目を見開いた。



驚きで涙が止まる。



「蘭くん…?」

「正直、心の中にはまだ惺音ちゃんがいるのかもしれない。だけど、莉子のことを大切にしたい、幸せにしたいって、そう思ってる自分がいる…」



莉子は再び涙を流した。



俺は、そんな莉子に顔を近づける。



「莉子のことが、大事だよ」



そう言って、莉子に優しくキスをした。



キスは涙の味。



顔を離して照れたように笑うと、莉子もつられて涙顔のまま笑った。



「蘭くん…好きだよ」



莉子の言葉に莉子をそっと抱きしめた。



心の中には幸せな気持ちが沸いてきて。



莉子とこれから幸せになる…。



俺はそう確信した。