二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「諦めなさい。今日はあのコップにあるあたしの血飲んでいいから、それを最後に大人しく捕縛されること」

「コップの血…? 鮮度が…」

「わがまま言わない!」



アランが渋々とコップを持った。



そしてそれを一気に煽る。



俺はそれにモヤっとしたものを感じる…。



なんだこの感情…。



「うわっ…何これ…やば…」



惺音の血を一気飲みしたアランは驚きの表情でコップを見る。



「初めて飲む味だ…。鮮度が落ちててもこんなに甘く上質な味わいなんて…」



そして上手そうに惺音の血を最後の1滴まで飲み切った。



俺のモヤモヤは続く…。



なにこれ、嫉妬?



もしかして俺、惺音の血を飲むこの男に嫉妬してる?



そう思ったらまじで許せなくなってきた…。



惺音の手を握って後ろに隠す。



「おい、お前」

「なんだよ」

「もう十分飲んだよな? さっさと捕まりやがれ」

「惺音さんの血が美味すぎて…やっぱり直で飲んでみたい」

「ふざけんな!」



俺はアランに向かって右手を一閃させた。



途端に見えない糸でアランの体が縛られる。



「何しやがんだ!」

「もうお前はここまで。さっさと衛府まで引き立てるからな」



そう言って、ずっと喚いてるアランを無視して俺たちは衛府までアランを引き立てた。



「君たちの活躍には目を見張るね」



定毘古にそう言われ、妖丹をもらって。



そんなことどうでもいい。



屋敷に帰ると俺は憤然として惺音を部屋に引き入れた。



「急になにっ…」



鍵をかけると同時に惺音にキスをする。



頭に手をやってキスしながらその唇を首筋に落とした。



その首を、軽く噛む。