二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

あたしたちのやり合いに、蘭が間に入った。



「待って待って、2人とも落ち着いて。煌くん、惺音ちゃんの言うことも理解できるよ。俺も惺音ちゃんを囮にするのは反対だけど…俺と煌くんで惺音ちゃんをしっかり守ればいい。その代わり惺音ちゃん、ヴァンパイアを捕まえるまで絶対に俺たちの側を離れちゃダメだよ」



あたしは渋々うなずいた。



「ったく…うちの姫は心配な事ばかりだな…」



煌も腕を下ろしてため息をついた。



「とりあえず、莉子と従業員たちには十字架を持たせよう。人数分の十字架、すぐ手配して」



あたしは蘭に命じる。



「分かった」



蘭がしっかりとうなずいた。



幸いなことに、ヴァンパイアは太陽に弱いから日中には出てこない。



警戒するのは夜だけでいいはず。



その日から、あたしたちは夜を警戒して外を出歩くようになった。