二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

そして、次の日の朝。



「莉子様が目覚められましたよ!」



メイドに起こされて飛び起きた。



莉子の部屋に急いで行くと、莉子の部屋では莉子と蘭が和やかに喋っていた。



「莉子! 平気?」

「惺音ちゃん…心配かけてごめんね」



莉子は思ったより元気そうであたしはホッとした。



そこに煌もやってくる。



煌も安心した顔をしていた。



「何があったの…?」

「昨日、帰り道を歩いてたら…お屋敷の前で、男の人に話しかけられたの。『お前は九尾狐の御饌津惺音か』って…。『違います』って言ったけど…気が付いたら襲われて、首元を噛まれて…」



莉子とあたしを間違えて襲ったのか…。



あたしのせいじゃん…。



あたしは莉子に頭を下げた。



「あたしのせいで…ごめん」

「そんな! 謝らないで! 惺音ちゃん何も悪くないよ!」



莉子が慌てた。



「でも…なんであたしと莉子を間違えたんだろう。匂いで分かるはずなのに…」



あたしは頭をひねる。



煌が腕を組んだ。



「にしても、惺音が狙われたとなれば厄介だな…。莉子ちゃんの血の味でさすがに惺音じゃねえことは分かっただろうし、また来る可能性あるよな…」

「来てもあたしの敵じゃないよ。迎え撃つ」

「もしものことがあるだろ。当分十字架持って過ごせ」

「それじゃあ一生見つからないままだよ。あたしを囮に来るのを狙う。莉子の敵討ちする」

「んなわけにいかねえだろ! お前に何があったらどうすんだ!」



煌が怒鳴った。



あたしは怒鳴り返す。



「じゃあこれ以上被害が広がってもいいわけ!? ヴァンパイアがあたしのところに来たのはきっと上質な血を求めてのこと。ここで仕留めないとまた同じ被害が繰り返されるよ!?」