二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「お、その顔は『こんな普通のおじさんが衛府のトップの神?』って思ってる顔だね」



あたしは定毘古の言葉にぎょっとする。



大正解です…。



「千里眼ってほどじゃないけど僕もある程度人を見透かす力は持ってるんだよ~」



あたしは定毘古の言葉にもう一度手をついて頭を下げた。



「無礼をお許しを」

「いやいや、無礼とは思ってないよ。それにこちらはお礼を言いたくて呼んだんだ。悪かったね、早く帰りたかっただろうに」



それもバレてるのか…。



やりづらい…。



「野狐3人、あいつらは僕もどうしようかなと思って困ってたんだよ。あっちの世界にいる限り僕も手出しはできないし。兵を向けるにしても生半可な妖じゃ負けるのは分かってたからね。第一、拠点がどこかも分からないし。よく居場所が分かったね」

「閻魔に聞きました」

「そう…。よく閻魔を動かしたね。この通り、お礼を言います」



そう言って定毘古が頭を下げた。



あたしは首を振る。



「あたしがやりたかったことです。それより、あの者たちの処罰は?」

「そうだね~、地獄に送ってやりたいとこだけど生身だからね~。衛府の中で家具として働いてもらおうかな?」

「家具…?」

「ほら、狐って化けるの得意でしょ。きっついよ~、家具になるのって。絶対動いちゃいけないんだから」

「はあ…」

「それを10年でもやってもらって罰としましょう。狐にはそんなに長い歳月でもないでしょう」



定毘古はそう言って鷹揚な笑いを見せた。



変な罰…。



それでもあの狐たちには相当堪えると思うけど…。



それから定毘古は優しい顔をしてあたしたちを見た。