二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

~煌~

「え! 今年学園祭ないの!?」



龍王事件からしばらく。



いつも通り3人で学校から帰っていたら蘭が驚きの声を上げた。



「そうだよ。その代わり体育祭がある」

「体育祭?」

「そう、運動会のこと。妖の世界でも町内で妖大運動会ってあったでしょ、ああいうの」

「へー! 俺運動会なら得意だよ」



俺たちの学校の体育祭は妖力を使った体育の技を競い合うもの。



だから文化祭と違って一般客の参加は原則禁止。



「えっ、じゃあ莉子呼べないの?」

「申請して許可証をもらえば呼べる。でも客も妖しかいないし自分以外全員妖の体育祭なんて来るかな…」

「帰ったら聞いてみよう」



家に帰って、蘭がさっそく莉子ちゃんに来るかどうか聞いた。



「行きたい!」



莉子ちゃんはキラキラした顔。



「やっぱ莉子はそう言うと思った」



蘭はそう言って笑顔を向けた。



そんな俺と蘭は、最近庭で妖術の鍛錬をしている。



龍王事件でみすみす惺音を奪われた俺たちは猛烈に反省していた。



それで毎日技を磨いているわけだけど…。



「あー疲れた…。これ毎日続けてたら運動会でぶっちぎりの優勝だね」

「体育祭な。でも確かに…妖丹の力もあるし、だいぶ俺らも鍛えられたな」



龍王事件で、龍王が人間界に連れて来た妖は数知れず。



あらかたの妖は回収されたが、まだ残党が残ってる。



衛府から、捕縛した残党の数だけ妖丹を与えると言われた俺たちはいくつかの残党を狩って妖丹を何個か追加でもらっていた。



だいぶ強くなった気はする…。



そこに惺音と莉子ちゃんが現れた。