二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

目が覚めると朝だった。



「やあ、おはよう。朝食を食べよう」



紅柳があたしの部屋に顔を出した。



「勝手に入ってこないで」

「ここは僕の家だから出入りは自由にさせてもらうよ。それに君は僕の未来の妻だからね、好きにしてもいいだろう」



あたしは紅柳を無視して部屋から出た。



どうせここにいるしかないならたくさん食べて力をつけよう。



食堂に向かう。

「今日はえらく素直だね」

「生きることが大事だと思ったから」

「いい心がけだ」



席に着くと、すぐに豪華な朝ごはんが提供される。



あたしはそれを口にした。



「ところで」



食事をしていた紅柳が顔を上げる。



「先ほど使者にそちらの屋敷を訪ねさせたが、交渉はしないと突き返されたようだ。君の信頼していた仲間は君のことを必要としていないようだが」



そう言って笑顔をあたしに見せた。



あたしは笑い返す。



「ああ、それ、あたしがそうするように昨日頼んだの」

「昨日…?」



紅柳が首をひねる。



「夢の中で会ったの。そこで伝えた」

「…」

「信頼関係があるの、あたしたちには」



紅柳は言われて押し黙った。



黙々と食事を続ける。