二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「それはあんたのやることに義がないからでしょ」

「義…」

「義のあることなら仲間は自ずとついてくる」

「だけど…龍王の一族に生まれたからには棟梁となってこの世界を支配するべきと父から僕は教えられてきた」

「あんたはそれに対してどう思ってるの? お父さんの言いなり?」

「…」

「あたしは親に育てられた経験がないから分からないけど…自分のしていることがどういうことなのか、親に縛られず一度考えてみたらどうなの」



あたしは言いながら食事を進めた。



「…初めて言われたよ、そんなこと」

「そりゃ信頼する仲間がいないんじゃね~。言えないでしょ、恐怖によって成り立ってる支配関係なら」

「君は…力に依らず仲間ができていると?」

「あたしはそのつもり」



紅柳は黙ってしまった。



それから食事を終えて、部屋に用意されていたお風呂に入ってあたしは布団に入った。



ここからどうやったら抜け出せるか…。



まずは狐玉を取り返さないと話にならない…。



でもその前に煌たちが人質の条件を飲んで龍王が解放されたら…?



あたしのせいでそんなことが起きたら悔やんでも悔やみきれない…。



とにかく明日、狐玉の在り処を突き止めなきゃ…。



あたしはそのまま眠りについた。