「東風崎!」
龍ヶ峰くんが叫ぶ。
「煌、蘭。音琶をあたしの屋敷に運んで。すぐ医者を手配しなさい」
「分かった!」
煌と蘭が急いで学校から出て音琶を屋敷に運んだ。
龍ヶ峰くんも着いてくる。
客室に音琶を寝かせ、やってきた医者は音琶をしばらく診る。
「…妖力が限界に近いのだろう。この状態で歩いていたのが奇跡じゃ。しばらくは妖力を混ぜた点滴でなんとかするが…持つかどうか。本人の体力次第じゃ…」
「そんな…」
「妖力の源をなんとかしなければならないの…」
あたしはこぶしをぎゅっと握った。
「あたし、今すぐ行かなきゃ」
そう言って煌と蘭を見る。
「煌、あたしについてきて。蘭は仔細を伝えて衛府へ援護を頼みに行き、それが済んだらあたしたちと合流して」
2人が強くうなずいた。
「俺も御饌津と一緒に行く」
龍ヶ峰くんが言った。
「俺の妖力も並大抵のものじゃねえよ?」
「龍ヶ峰くんの…お父さんの力は借りられない? 龍王と棟梁の座を争えるくらいなら、相当な力を持ってるはず」
龍ヶ峰くんは静かに首を横に振った。
「親父は今、病に臥せってるんだ…。それもあって、この機に乗じて龍王が暴れてるのかもしれない…」
「そっか…分かった。あたしたちでやるしかないんだね」
あたしは言ってうなずいた。
そして、あたしと煌と龍ヶ峰くんは音琶の海に急いだ。
音琶の海は暗くて不気味だった。
恐らく人間の世界で覇王を握ろうとしている龍王がいるのは、妖の世界ではなく人間の世界の側。
あたしたちは、周囲に誰もいないのを確認して妖の姿になり海に潜った。
妖の姿なら水の中でも息ができる。
海の中は濃い瘴気が漂っていた。
瘴気の元を辿れば龍王に近づけるはず…。
龍ヶ峰くんが叫ぶ。
「煌、蘭。音琶をあたしの屋敷に運んで。すぐ医者を手配しなさい」
「分かった!」
煌と蘭が急いで学校から出て音琶を屋敷に運んだ。
龍ヶ峰くんも着いてくる。
客室に音琶を寝かせ、やってきた医者は音琶をしばらく診る。
「…妖力が限界に近いのだろう。この状態で歩いていたのが奇跡じゃ。しばらくは妖力を混ぜた点滴でなんとかするが…持つかどうか。本人の体力次第じゃ…」
「そんな…」
「妖力の源をなんとかしなければならないの…」
あたしはこぶしをぎゅっと握った。
「あたし、今すぐ行かなきゃ」
そう言って煌と蘭を見る。
「煌、あたしについてきて。蘭は仔細を伝えて衛府へ援護を頼みに行き、それが済んだらあたしたちと合流して」
2人が強くうなずいた。
「俺も御饌津と一緒に行く」
龍ヶ峰くんが言った。
「俺の妖力も並大抵のものじゃねえよ?」
「龍ヶ峰くんの…お父さんの力は借りられない? 龍王と棟梁の座を争えるくらいなら、相当な力を持ってるはず」
龍ヶ峰くんは静かに首を横に振った。
「親父は今、病に臥せってるんだ…。それもあって、この機に乗じて龍王が暴れてるのかもしれない…」
「そっか…分かった。あたしたちでやるしかないんだね」
あたしは言ってうなずいた。
そして、あたしと煌と龍ヶ峰くんは音琶の海に急いだ。
音琶の海は暗くて不気味だった。
恐らく人間の世界で覇王を握ろうとしている龍王がいるのは、妖の世界ではなく人間の世界の側。
あたしたちは、周囲に誰もいないのを確認して妖の姿になり海に潜った。
妖の姿なら水の中でも息ができる。
海の中は濃い瘴気が漂っていた。
瘴気の元を辿れば龍王に近づけるはず…。



