二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

~青蘭~

莉子が突然デートしたいなんて言うから俺は焦った。



莉子とはあの告白以来普通にしてた。



俺は内心莉子との接し方に毎回戸惑いを抱いていたのだけど。



莉子があまりにも普通だったから、あの告白は嘘だったんじゃないかという気さえしてた。



それがいきなりみんなの前で『デートしたい』なんて…。



やっぱ莉子って変なとこでガッツある…。



あんなウブだったのに…。



勢いに任せて言ったって感じの莉子に俺もタジタジになっちゃって。



それでも、莉子の気持ちが素直に嬉しかった。



俺にフラれても、妖と人間とでは違うと言われても、めげない莉子。



行ってもいいかなという気がした。



当日の朝、いつもみたいに朝ごはんを食べるため食堂に集まる。



俺と莉子は向かい合わせに座って無言で。



惺音ちゃんと煌くんがじっと俺たちを見てるのが分かる。



今日、行くんだよね…?



莉子を見ても、何を考えているか分からない。



だけど、朝ごはんを食べ終え、居間でしばらく待っていると、キラキラにおしゃれした莉子が現れた。



莉子は緊張した顔で「お、お待たせ…」と言った。



か、かわいいかも…。



「行こうか~」



俺は何も気にしてないそぶりで莉子に言った。



莉子はうなずいた。



「いってきまーす」

「いってらっしゃい。楽しんで」



惺音ちゃんと煌くんが送り出してくれた。



屋敷から出る。



莉子はやっぱり緊張した顔。



俺はそれがなんだか面白くなってつい笑ってしまった。