二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「彼女はいたことない。当たり前だけど好きになったのもお前だけ。妖は一人しか愛さない。それは分かってるだろ?」



惺音がゆっくりうなずいた。



「ただ、ちょーっと遊び癖があってな…。惺音と再会するまで…何人かと関係持ってました…」



そう言ってその場に正座した。



惺音がこぶしを軽く俺の足に当てる。



惺音の顔をそっと見ると口をムの字にしていた。



「煌のバーカ…」

「ごめんな…?」

「その女たち、どこの誰…? あたしが燃やす…」



恐ろしいことを言う惺音に俺は苦笑。



本気でやりそうだ…。



それから俺の胸にポン、と頭を乗せた。



「バーカ…」



惺音なりに落ち込んでるのか…。



不謹慎にもかわいいとか思ったりして。



だって惺音からこんなことされることなんか滅多にねえし…。



惺音の頭をそっと撫でると、上目遣いで俺のことを見た。



「今までの女と…あたしのキス、どっちの方が良かった…?」



うわっ…。



いやいや、いくら何でもかわいすぎ。



こんな直球で来やがるのか?



「惺音に決まってんだろ」



そう言うと、また胸に顔をあずけた。



「ぎゅってしても…いいけど…?」



今の、惺音が言ったのか!?



取りつかれたりしてねえ!?



いや、いい!



かわいすぎる!



俺はバカみてえに惺音をきつく抱きしめて。



「好きだよ、惺音」



そう言うと惺音もぎゅっと俺のことを抱きしめ返した。