二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「あんなことができるんだねー…」

「去年は開花を早めてもらったの」

「すごい、さすが妖のお姫様…」



莉子がそう言ってから「はあ…」とため息をついた。



「どうしたの」

「いや…やっぱ妖と人間って住む世界が違うのかなあと思って…」

「…」

「覚悟してたことだけど、蘭くん、ちっともあたしのこと気にしてる気配ないし…」



あたしはそんな莉子の手を取る。



「でも…好きなんでしょ?」



莉子はうなずいた。



それからまたため息をついた。



「デートとか誘っちゃおうかなあ…。来てくれるか分からないけど…」

「いいじゃん、デート!」

「そ、そう?」

「2人で出かけたらお互い見えてくるものもあるでしょ」

「じゃ、じゃあ…頑張ろうかな…」



あたしはにっこりとうなずいた。



それからしばらくして疲れた顔をした煌と蘭が戻ってきた。



「もう一生分の妖力使った…。巻き戻し難しすぎ…」

「こんな桜に負荷かけまくって倒木しても知らねえからな…」



庭を見ると、見事に桜が咲き誇ってる。



あたしはご満悦。



メイドとコックたちに命じてお花見の準備を整えさせた。



庭で見る桜はとっても綺麗。



「桜、ありがと」

「本当にな…」



げっそりと煌が言う。



そのとき、突然莉子が「蘭くん!」と赤い顔をして大声を出した。



「ん…?」



みんなが莉子を見る。



まさか莉子、今言うの!?