二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

~惺音~

春休みも終わり、今日から新学年!



「惺音ちゃん、煌くん、早く早く!」



あたしと煌を急かすのは蘭。



新しいクラス発表を早く見たいみたいだ。



蘭に急がされて着いた学校。



クラス発表は昇降口前の掲示板に貼りだされている。



早めに来たので人はまばら。



あたしたちは掲示板の前に行く。



Aクラスの紙を見た。



上から順に名前を追う。



そして、一番最初に目に飛び込んできたのは『鳳 青蘭』の文字。



「蘭!」

「やったー!」



蘭があたしに抱き着いてきた。



「は、おいお前調子に乗んなよ」



煌が慌ててそれを引きはがす。



蘭はそれでも嬉しそうな表情を崩さず煌にも抱き着いた。



そして、あたしと煌ももちろんAクラスで。



「今年からは3人一緒だね!」



蘭の言葉に、あたしも嬉しかった。



新しいクラスに行くと、ほとんど変わり映えのないメンバー。



「あら御饌津サマ。今年もまたおんなじクラスですの?」

「残念だったね」

「わたくしは龍ヶ峰サマと一緒ならなんでもいいですわ! まあなんてわたくしの懐の深いこと」



音琶の高笑いにあたしは白けた顔。



また今年もこいつと一緒か…。



席は、去年と同じくあたしの後ろには煌。



蘭は前の端の方に座ってあたしたちにブンブンと手を振ってる。



あたしも軽く手を振り返すと、煌があたしのことを後ろの席からぐいっと肩を抱きしめた。